今、婚活をしている30代後半の方の多くは、29歳の時に「あぁ、来年は30歳になってしまう」と少し切ない気分を味わったものの、仕事もちょうど忙しくなる年齢でもあり、あっという間に数年が過ぎてしまったのではないでしょうか?
仕事が忙しかったから、出会いがなかったから、と周囲にも自分にも言い聞かせながら、気がつけば「晩婚」、女性はそれにプラスして「高齢出産」というエリアに突入してきます。
今どきの結婚平均年齢は?
男性の平均初婚年齢は31.1歳
女性の平均初婚年齢は29.4歳
(厚労省の『人口動態統計』(平成28年)による)
女性の平均初婚年齢がかろうじて20代に留まっているのは「20代のうちにウェディングドレスを着たい!」という女性ならではの願望が働いているかもしれませんね。
しかし、この年齢で婚期を迎えずに5年程経過してしまうと「晩婚」「高齢出産」とよばれる部類にあてはまる年齢を迎えることになります。
晩婚についてはキッチリとした年齢的定義が定められていないのですが、現在「晩婚」を想像する年齢が一般的には30代後半のようです。
高齢出産の定義は35歳以上
高齢出産は、35歳以上の初産婦(高齢出産、高年初産)と定義されています。(WHO(世界保健機構)より)
女性の10代後半~30代前半までが妊娠と出産の能力の最盛期であり、それ以降、30代後半からは卵子や子宮の能力の低下してきます、40代ではその能力が著しく低下し、50代ではその能力はゼロに近くなります。
この高齢出産というワードは、一般的には妊娠出来るか出来ないか、という妊娠率のイメージが大きいかもしれませんが、母体や赤ちゃんへのリスクが高まることも重要な問題です。
顔のシワやタルミ、身体の変化、老化と同じように、年齢と共に卵子も劣化するので、高齢出産では染色体異常の率が増えると言われています。ダウン症などがよく知られているひとつだと思います。
しかし、高齢出産だからといって必ずリスクを背負うわけではありません。個人の身体により、その能力には差があります。中には、50歳以上での「超高齢出産」の方もいらっしゃいますが、一般的には高齢出産は年齢が上がれば上がるほど、母子ともに、リスク、危険度が増していくことだけは覚えておきましょう。
40代でご出産したという有名人の例も珍しくありません。そのニュースを見て、私も40代で妊娠出来ると安易に考えてしまうのは危険です。なぜなら、40代出産されている方々は、たいていは大変な努力や治療をしているはずです。もしくは、出産時の不安などは大きいことと思います。
子どものいる家庭を希望しているなら
結婚できる年齢に期限はありません、70歳でも80歳でも可能ですが、妊娠には可能な期限があります。生殖年齢、妊娠適齢期は現代の医学を持っても、無限に引き延ばすことは不可能です。
婚活中の30代「自分には結婚はまだ早い?」と考えている方は「子どもを育てるにはまだ早いか?」という将来の家族をイメージしてみてください。