「出づる」が由来の伊豆半島
伊豆市は温泉や伊豆の踊り子や桜、みかん、伊勢えび等の海産物も豊富な人気観光地です。
「伊豆」の地名の由来は、海中から出る地形が「海から出づる(いづる)」というところから、「出づ→いづ→いず」となり「伊豆」の文字になった。
また、伊豆半島が海上に約50キロにも亘って突き出しているため「出づる半島」として名付けられたとの説もあります。
どちらも「伊豆」地名の由来は「出づる」が語源であることのようです。「出る、出づる」縁起のよい名称の土地です。
関八州総鎮護 伊豆山神社
807年創建。日金山の山頂(現在の東光寺)より変遷し、現在の場所にあります。
JR熱海駅より北東約1.5kmを上ったところにある神社。
伊豆山神(火牟須比命、伊邪那伎命、伊邪那美命)を祭神とし、全国各地にある伊豆山神社や伊豆神社、走湯神社(そうとうじんじゃ、はしりゆじんじゃ)などの起源。
源頼朝と北条政子の恋を育んだ場所
伊豆山神社は北条政子と源頼朝の恋の場所、縁結び最強パワースポットとしても有名な神社。
平家全盛の時代。伊豆の豪族、北条政子の父・時政は、平治の乱で敗れ伊豆に流刑人としてやってきた源頼朝の監視役を務めていましたが、時政が不在の間に、政子は頼朝と恋仲になってしまいます。
実は、頼朝は政子以外にも、恋人がいて、子をもうけていたのですが、その一族は平家を恐れ、生まれた子供を殺しています。
北条時政も政子と源頼朝の交際を大反対し、政子を平氏に縁がある武将・山木判官兼隆と結婚させようとしますが、その婚礼の日の夜、政子は屋敷を抜け出し、雨降る中を夜通し走り、山を越えて源頼朝の元へ行ったと言われています。
そして、1177年に北条政子は全てを捨てて源頼朝と結婚し、ようやく時政も2人の結婚を認めることとなりました。その後、時政は鎌倉幕府の初代執権となります。
北条政子は伊豆に流され傷心していた頼朝の闘争心を呼び起こし、源氏棟梁として奮い立たせた情熱の女。平家軍に味方していた父を説き伏せ、頼朝挙兵を陰で支えたのち、「尼将軍」と呼ばれるようになります。
二人はこの神社で愛をはぐくんだといわれています。
頼朝と政子が座って恋を語った「腰掛石」が境内左奥にあります。
頼朝と政子の愛
嫉妬深いことでも知られる政子ですが、1189年、源頼朝が奥州征伐のため出陣した際に、政子は鶴岡八幡宮にお百度参りして戦の必勝祈願をしています。
源頼朝は、気が強く聡明な北条政子に頭が上がりませんでしたが、二人の絆は深く固いものでした。
鎌倉幕府を開いて間もない1199年、頼朝が落馬で急死後、政子は命を断とうと考えますが、子供のことを想いとどまり、髪を切り尼となります。政子は頼朝のことを心から愛していたことがうかがえます。
伊豆山神社へのアクセス
伊豆山神社へはバスが便利です。
バス停奥すぐに参拝者専用駐車場(無料)もあるのですが、10代ほどしか駐車することができません。
【伊豆山神社:基本情報】
・名称: 伊豆山神社
・住所: 静岡県熱海市伊豆山上野地708-1
・アクセス:JR熱海駅から伊豆山神社行もしくは七尾行バス伊豆山神社前下車すぐ
・電話番号: 0557-80-3164
バス停下車後、階段を上っていきます。
実はこの階段、バス停からではなく、参道一番下からの段数は837段もあります。
足に自信のある方は、バスを使わずに海側の一番下からチャレンジしてみるのもよいかもしれません。
バス停から伊豆山神社までは直ぐですが、急階段が苦手な方は、左手に並行した坂道がありますのでそちらから向かってもよいでしょう。
紅白の龍の手水舎
階段を上ってすぐ左手に赤と白の龍の口から水の流れる手水舎があります。
これは赤白二龍(せきびゃくにりゅう)と呼ばれ、赤は火、白は水。火と水の力でお湯を生み出す温泉の守護神。
この二つの龍の力は非常に巨大で、その尾は箱根の湖水(芦ノ湖)へつかり、その頭は伊豆山の地底にあったとか。そして、温泉が沸くところはこの龍の両眼と二耳鼻穴口中だった、そんな壮大な伝説があったそうです。さすが温泉地。
ここに「手水の作法」も丁寧に記されています。
この手水舎の向かい側にある社務所でこの紅白の龍のお守り(強運守り)や縁結びのお守りを購入することができます。
伊豆山神社(本殿)
伊豆山神社では、良縁祈願ご祈祷を受け付けています。(他、家内安全、商売繁昌、社運隆昌、心願成就、厄除、病気平癒、安産祈願、合格祈願、車祓、初宮詣)
・受付時間:9時30分~15時30分
・初穂料:個人祈願5000円~/会社祈願10000円~/初宮詣10000円~
・予約電話番号:0557-80-3164
※御供養、除霊の類はお受けされていません。※ご祈祷は随時受付していますが、神社行事等で行えない場合がありますので、あらかじめ予約・確認が必要。
伊豆山神社の梛(なぎ)の木の葉の縁結び
伊豆山神社に多く植えられた梛(なぎ)の木は、縁結びの神木とされています。なぎの葉は、簡単に破れない、避けない葉なのです。 簡単に仲が壊れないようにという願いも込められています。北条政子も自分と頼朝の名前を葉に刻み、手鏡の下に忍ばせて持ち歩いていたと伝えられているんですよ。色々な縁結びに効果があるとされています。会いたい人の名を、その葉に書いて持ち歩くとよいといわれています。
小泉今日子さん奉納の鳥居
また、この岩の左後方の鳥居はキョンキョンの愛称で知られる、小泉今日子さんが奉納したものです。
鳥居裏に「奉納 小泉今日子」と記されています。
この奥は、ハイキングコースになっています。
伊豆山神社本宮へはスニーカーで!
本殿右側にある小さな白い鳥居
ここから、白山神社、結明神社を経て、本宮へ行くことが出来ます。(片道1時間)
ただし、ここから本宮までは山道、ハイキングコースです。パンプスやヒール、サンダル等では厳しい道となっておりますので、ハイキング用の靴で行かれることをお勧めします。本宮付近にはバス停、街灯、水場、トイレ、店等はありません。下山の時間も考えて向かってください。(往復約2時間)
伊豆 白山神社
御祭神:伊豆大神奇魂・菊理媛命
病気平癒・厄難消除の神
縁結びの伊豆 結明神社
御祭神:日精、月精(夫婦の神様)
男女の縁結びを叶えてくれる有名なパワースポットです。
古くは「一名恋祭り」と言う祭りがあって、各地から若い男女が参列して出逢いの場になっていたそうです。
伊豆山神社本宮
伊豆山神社本殿より歩くこと約1時間。
石の鳥居をくぐったところに伊豆山神社本宮が静かにひっそりとあります。
伊豆山神社の標高
伊豆山神社(本殿)の標高は167m
そしてこの本宮標高は385m
本殿から本宮までの高低差は218mもあります。
ちなみに、下の参道入口から837段の階段を経てこの本宮へくると、ほぼ、高尾山ハイキングコースと同じくらいの高低差です。
伊豆山のパワーを感じながらこの山道を登り、本宮へたどりついた達成感を感じてこそ、ご利益がありそうですね。
但し、ヒールやサンダルでは本当に無理です。かなりの山道です。
今は木々の中の静かな本宮
江戸時代初期にはこの本宮社は広さ東西五間、南北三間半の拝殿、鳥居三か所、付近に求聞持堂、東西三間南北二間の建物がありましたが、江戸時代後期の野火により全焼し、現在は石鳥居一基、拝殿一棟のみとなっております。
本当に静かな癒される場所です。
高台の木々の中に佇む鳥居の脇から、晴天時は初島の浮かぶ美しい海景色を見ることが出来ます。
ぜひ、伊豆山神社で強力な縁結びのパワーを感じてみてはいかがですか?
伊豆山神社(本殿):地図
伊豆山本宮神社:地図
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ここは有名縁結びスポット。友人から最強縁結びスポットだと聞いて、ここへ日帰りで行きました。絵馬を書き、落ちていたナギの葉を持って帰って、3ヶ月後に今の彼と出会い、結婚できました。ナギの葉がよくわからなかったので、神社の人に聞いたら、とても親切でした。